【現役大工が解説】家が雨漏りする原因6選と対策法【瓦や板金は大丈夫?】

家が雨漏りする原因6選と対策法 工具ブログ

近年、新築なのに雨漏りで悩んでいる家庭は非常に多いうえ、原因が分からないことも多いです。

そこで、この記事では家が雨漏りする時によくある原因とその対策を解説します。

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家が雨漏りする原因と対策

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瓦が割れたり、ズレたりする

瓦は経年劣化で割れたり、ズレたりすることがありませんが、降雪の重みや強風によって割れたり、ずれたりする事があります。

そのため、瓦が割れていないか定期的に確認する必要があります。

ただし、明かに割れたり、ずれたりしている瓦は一般の方が見ても分かりますが、中には見ても分からない様なズレが雨漏りの原因になっていることがあります。

その場合、お近くの瓦屋さんや大工さんに相談して実際に見てもらう事が一番の対策です。

板金屋根の結合部分が悪くなっている

最近の屋根に用いられている板金は「棟板金」という留め具によって固定されています。

通常の板金を止めている金具は外に出ない様になっていますが、棟板金を止めている金具は外に出ているため外の振動や酸化を受けやすく、金具周りの板金が劣化しやすいです。

金具周りの板金が劣化すると、金具を止めている部分の穴が大きくなるため雨漏りの原因になります。

もし板金屋根で雨漏り場合、一般の方では判断が難しいため、お近くの板金屋さんや大工さんにご相談してください。

雨と強風で瓦の隙間に水が入る

通常、瓦は上から下に水が流れる様に出来ているため、下から上へ流れる水は瓦の隙間に水が入りやすいです。

台風などによって強風と雨が同時に発生すると、雨が瓦に対して上から下では無く、下から上へ流れることがあり、雨漏りの原因となります。

下から上へ流れる雨を止める瓦には「逆水止め瓦」がありますが、通常の屋根で用いられることは少ないです。

また、逆水止め瓦を効果的に用いるためには「どの方角から強風が吹きやすいのか」知っておく必要があります。

もし逆水止め瓦を業者に依頼する時は強風が吹きやすい方角も一緒に伝えると効果的な対策になります。

屋根に結露が起きている

室内の冷暖房によって屋根は外側と内側で温度差が発生するため、窓と同じ様に結露が発生しています。

通常、結露で発生した水は瓦や板金下の水が落ちにくい素材によって家の内部には入らない様になっています。

しかし、経年劣化によって水が落ちにくい素材が痛んでしまい、結露による水が家の内部に入る場合があります。

そのため、結露が原因による雨漏りもあります。

もし家を建ててから20年ほど立つ場合は業者にお願いして瓦や板金下の素材が痛んでいないか確認してもらう事がオススメです。

屋根の傾斜が小さい

昔の家は屋根の傾斜が大きいため雨が瓦や板金から屋根に漏れそうになっても家の内部に入る前に流れてしまいましたが、最近の家は屋根の傾斜が小さいため雨が家の内部に入りやすくなっています。

もし家を建てる前であり、雨漏りしやすい地域の場合は屋根の傾斜を大きくするよう提案する事がオススメです。

古い家は小動物tが入りやすい

古い家は湿気対策である空気口(外気を取り込む穴)が大きくとってあるうえ、小動物対策をしていない家が多いため小動物が屋根の裏に侵入している可能性があります。

小動物が屋根裏に入ると、排尿する事があるため雨漏りの様なシミや水の垂れが発生する事があります。

1番簡単な対策は小動物が入りやすい空気口や隙間に金網や柵を設置する事です。

まとめ

近年の家は屋根の傾斜や内部の断熱、板金の劣化によって、雨漏りが発生しやすいです。

そのため、雨漏りをしにくい家を建てたい場合は業者に対して事前に相談しておく事が大切です。

また、家を建てた後のアフターサービスをしっかりと受け持っている企業や建築士に建ててもらうと、雨漏りが発生しても原因が解明しやすく対応が早くなるのでサービス面も確認しておく事が大切です。

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