はじめまして。MYOHORP(ミョーホープ)です。
この記事ではマキタ40Vバッテリの偽物を見分ける方法や互換性について解説していきます。
マキタ40Vバッテリーの偽物に互換性はない
結論から申し上げますと、マキタの40vmaxシリーズのバッテリーには互換製品がありません。
そのため市場で流通しているマキタの40vmaxバッテリーの互換製品と謳っているものの多くは偽物であるとされています。
ちなみにマキタの40vバッテリーの非純正品(偽物)とは以下のとおりです。
①互換品として販売されている他社製のバッテリ
参考サイト:「非純正」リチウムイオンバッテリの事故急増についてのお知らせ
②マキタ純正品に非常によく似た模倣品
③バッテリの中身(充電池)のみを交換したリサイクル修理品
では、そんなマキタの40vmaxシリーズのバッテリーの互換製品(偽物)を使うとどんなことが起きるのか詳しくみていきましょう。
偽物のマキタの40Vバッテリーで故障する理由3選
偽物のマキタの40vバッテリーを使うと、工具自体を故障させてしまう恐れがあるため使用を控えるよう呼びかけられています。
正規品と異なるマキタの40vバッテリーを使用すると以下のようなことが起こる可能性があります。
- 製品とバッテリーそれぞれに内蔵されているICチップが不具合を起こす
- 正常にICチップ同士の通信ができないと工具自体を故障させてしまう
- 互換性のないバッテリーを使用するとバッテリーから発火する恐れも
では、偽物のマキタの40vのバッテリーを使用するとどんなことが起こるのか詳しく解説していきます。
充電器とバッテリーそれぞれにICチップが内蔵
マキタの40vmaxシリーズには、充電器・バッテリー・工具それぞれにICチップが内蔵されています。
ICチップは18vシリーズと40vmaxシリーズ共に内蔵しており、これらは工具に最適な給電が行える「スマートシステム」を利用するためにつけられています。
ただし、最適に給電が可能な「スマートシステム」を利用するには、あくまでもバッテリーと工具が共に純正品だからこそ使える機能です。
そのため、互換性のない偽物のバッテリーを使用している状態では機能しません。
デジタル通信ができないと正常に作動しない
スマートシステムは工具を正常に作動させるために必要な機能であり、これらはデジタル通信を介すことで利用できます。
ですが、互換性のないバッテリーを使うと工具との間でデジタル通信を行うことができなくなってしまいます。
先ほどバッテリーにICチップが搭載されていることを述べましたが、工具にも同じような基盤が搭載されています。
工具にもバッテリーにも同様のICチップを内蔵することで、工具ごとに最適な給電を行えるだけでなく、バッテリー残量などもいち早く知ることが可能です。
しかし、互換性のない偽物のバッテリーを使うと同じICチップではないのでデジタル通信が行えず、工具自体が動かなくなってしまったり、故障してしまう恐れがあります。
発火の原因になることもある
マキタも公式サイトで注意喚起を行なっているように互換性のない偽物のバッテリーを使用することで、発火や工具自体を故障させてしまう恐れがあります。
実際に非純正のバッテリーを利用したことで、以下のような事故が起きたことが報告されています。
■LIB搭載製品の事故事例・インターネットで購入した電動工具用の非純正バッテリーパックを充電していたところ、異常発熱して発火し、床を焼損して足にやけどを負った。
■LIB搭載製品の事故の実態○非純正バッテリーを使用中に事故が発生していますLIB搭載製品の事業者が指定する純正バッテリーは、製品本体及びバッテリー双方の制御機能で安全に動作するよう設計されています。一方で非純正バッテリーは制御機能が正常に働かず事故に至るおそれがあり、購入する際はバッテリーの販売事業者に安全性について確認を行ってください。また、非純正バッテリーのなかには品質の悪いセルが使用されていた製品が確認されています。
参考サイト:急増!非純正リチウムイオンバッテリーの事故~実態を知り、事故を防ぎましょう~ | 製品安全
スマートフォンやパソコン、電動工具など多くの製品に使われているリチウムイオンバッテリーは私たちの生活では欠かせない製品です。
リチウムイオンバッテリーは急速充電ができるだけでなく、バッテリー自体の耐用年数を向上させるメリットがある一方でコストが高くなってしまうデメリットがあります。
販売コストを少しでも下げるべく、質の低いリチウムイオンバッテリーも多く出回っているため利用する側はしっかりと見定めていかなければなりません。
純正のバッテリーは非純正に比べて価格が高くなってしまうことは否めませんが、故障や発火といった事故を防ぐためにも偽物のバッテリーの使用は控えるようにしましょう。
マキタ40Vバッテリーと偽物を見分けるには?
マキタの40vバッテリーの純正品と非純正品を見分けるには以下の点をチェックすると良いでしょう。
- バッテリーにマキタのロゴがかかれている
- バッテリー裏面に「PESマーク」がついていること
ちなみにマキタの公式サイトでは以下のような注意喚起や非純正品と見分ける方法についても公開されています。
マキタが販売している40vmaシリーズのバッテリーには様々な非純正品が出回っており、知らないうちに偽物を購入して使用していたということもあります。
既にマキタの40vバッテリーを購入された方もぜひ、所持しているバッテリーが純正品かどうかチェックしてみてください。
裏面の文字を見る
マキタの純正バッテリーの裏面には「PESマーク」の表示があり、もちろん40Vバッテリでも表示されています。
「PESマーク」とは電気製品の安全性を満たしていることを示すマークであり、国内で電気用品を販売するうえで必ず必要となるものです。
電気用品安全法で定められており、消費者を発火・感電事故などから守るために販売メーカーが守らなければならない法律でもあります。
ちなみに、この「PESマーク」がない製品は国内で販売することは禁止されており、国内で使用する電気用品のほとんどに設けられている安全基準です。
「PESマーク」はひし形と丸形の2種類がありますが、バッテリーで使用されているマークは丸形なので注意しましょう。
マキタのロゴが入っているかどうかみる
先述したPESマークに加え、横面に「makita」のロゴが入っているかどうかをチェックするようにしましょう。
マキタのロゴが入っていない製品や他社製品のロゴが入っているものは偽物のバッテリーであることがほとんどです。
また、マキタのロゴが入っていたとしてもバッテリー内部の充電池のみを交換したリサイクル品も流通しています。
バッテリー内部にある充電池がもし質の悪いものだとバッテリーから発火し、けがの原因になるトラブルが起こる可能性があります。
インターネットで販売しているものは純正品よりも安く、安価で手に入るため購入する方が後を絶ちません。
一見すると分からないような模倣品が多く流通しているため、購入する際はマキタ公式サイトや実際に店頭でチェックするなどよく見てから購入を検討してみてください。