【この記事から分かること】
- 18Vと40Vのインパクトドライバーはどっちがオススメか
- DIY初心者が40vのインパクトドライバーを買うメリット
- 具体的に18vと40vで性能がどれくらい違うのか
実際にmakitaの40vインパクトドライバー(下画像の左)を購入をしたので18vインパクトドライバー(下画像の右)と使い勝手や性能を比較していきます。
現役の職人とDIY初心者が使用してみたので、幅広い人の参考になると思います。
インパクトドライバー18vと40vの違い
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40Vのインパクトドライバー:makita TD002Gの概要
今回、購入した40vのインパクトドライバーはmakitaから販売されているTD002Gというモデルになります。
TD002Gの価格は53,800円であり、インパクトドライバー本体とバッテリ2個、充電器、ケースが付いています。(価格は楽天より)
TD002Gのカタログスペックは下記の通りです。
電圧(V) | 本機寸法(mm)(長さ×幅×高さ) | 質量(kg)(バッテリ含む) |
直流36(40Vmax) | 119×86×247(バッテリ装着時) | 1.6(バッテリ装着時) |
最大締付け トルク(N·m) | 締付け能力(mm) 小ネジ | 締付け能力(mm) 普通ボルト | 締付け能力(mm) 高力ボルト | 締付け能力(mm) コーススレッド | |
TD002G | 220 | M4~M8 | M5~M16 | M5~M14 | 22~125 |
TD171D | 180 | M4~M8 | M5~M16 | M5~M14 | 22~125 |
1充電あたりの作業量 (目安) | 木ネジ ø5.4×90mm | 木ネジ ø4.3×65mm | 金物ビス ø6.0×120mm | ネジ・ボルト M8×16mm |
TD002G | 約460本 | 約800本 | 約150本 | 約4,100本 |
TD171D | 約550本 | 約960本 | データ無し | 約5,280本 |
一応、性能は上記の通りmaikitaの公式ページに書いてありますが、使ってみないと分からないこともあるため、後の章で18vのインパクトドライバーであるTD171Dと実際に比較していきます。
TD171Dの価格はインパクトドライバー本体とケースがセットで18800円です。(Amazonより)
40vインパクトドライバー用バッテリ&ケースの概要
実はmakitaの場合、40vと18vでバッテリとケースも異なります。
下画像の上にあるバッテリが18v、下にあるバッテリが40vであり、2つともmakitaの純正品です。
しかし、同じmakitaのバッテリでありながら2つの形状は異なるため、互換性はありません。
実際にTD002Gへ18vバッテリを付けようとしましたが、無理でした↓
つまり、18vのインパクトドライバーへ40vのバッテリを付けることは出来ませんし、40vのインパクトドライバーへ18vのバッテリを付けることも出来ません。
↓こちらが40vのバッテリなので、もし単品でバッテリを購入する時は気を付けてください。
また、40vと18v用のケースは下画像のようになっており、赤い方が40vインパクトドライバー用のケースになります。
サイズはほんの少しだけ40v用ケースが大きいです。
トレイは40V用ケースの方が少し細かい配置になっていますね。
インパクトドライバー本体と充電器、予備バッテリは下画像のように収納でき、40v用ケースは予備バッテリが2個も収納できるようになっています。
40vバッテリは今のところ(2022/04/23)、2.5Ahが最高であるため予備バッテリが必要になる機会は18vバッテリよりも多いです。
そのため、予備を2個もケースに搭載しておけるメリットは非常に大きいです。
他にも40v用ケースには優れている点があり、実はロックをかけていなくても蓋が閉じられていればケースが開かないようになっています。
そのため、うっかりロックをかけ忘れた状態でケースを持ち上げ、中の工具が飛び出てしまうトラブルを減らすことが出来ます。
18vと40vのインパクトドライバーで性能比較【職人編】
ここからは実際に18vと40vのインパクトドライバーを使用して性能を比較していきますが、ほぼ新品の40vと使い古した18vでは回転などに差があります。
そのため、最初に18vと40vのインパクトドライバーで長めのビットを回転させた時の様子を貼っておきます↓
どれくらい回転に違いがあるか分かったところで、現役の職人が18vと40vでビス止めを試してみます。
まずは18vのインパクトドライバーからです。
約2秒でビス止めが終わりました。
次に40vのインパクトドライバーでビス止めをしてみると…
こちらも約2秒でビス止めが終わり、性能差はありませんでした。
一応、木材へのビス止めだけでなく金属へ穴を開ける作業でも比較してみましたが、あまり性能差は感じられませんでした。
正直なところ、インパクトドライバーを既に使い慣れた人であれば18vのインパクトドライバーでも十分なパワーがあるため、40vのインパクトドライバーを使用しても性能差を感じることは少ないかもしれません。
追記:18vと40vでモードを切り替えながら比較してみました↓
18vと40vのインパクトドライバーで性能比較【初心者編】
既にインパクトドライバーを使い慣れた人だとあまり性能差を感じることがありませんでしたが、DIY初心者の場合はどうなるでしょうか?
実際にインパクトドライバーを使ったことがない初心者に18vと40vのインパクトドライバーを使ってもらいました。(こちらの記事を作成する時に撮影)
まずは18vのインパクトドライバーで金属に穴を開けてみます。(こちらの動画だと比較が分かりやすいです)
18vのインパクトドライバーだと約7秒かかりました。
次に40vのインパクトドライバーで金属へ穴を開けてみると…
約5秒で穴を開けることが出来ました!
たった数秒の差ですが、DIYでもインパクトドライバーは使用機会が多いので最終的には大きな差になります。
そのため、「硬い素材へインパクトドライバーを使いたい」と考えている初心者であれば40vのインパクトドライバーを購入した方が作業が楽になりやすいです。
「18vと40vのインパクトドライバー」まとめ
40vインパクトドライバーの特徴は下記の通りでした。
- 18vと比べてトルクが上がっているが、バッテリ容量は小さくなっている
- 職人の場合は18vと性能差をあまり感じない
- DIY初心者であれば40vの方が楽に作業を出来る
- バッテリの互換性は無い
- インパクトドライバーのケースは40vの方が絶対にオススメ
職人の場合は40vインパクトドライバーを購入してもあまり効果がありませんが、DIY初心者には大きな効果があるためオススメです。
また、下の記事ではインパクトドライバーを使ってタイヤ交換をする方法について詳しく解説しているため参考にしてみて下さい。
ただし、タイヤ交換で40vだとトルクが強すぎるので注意して下さい。