レシプロソーとは、木材・金属・塩ビまであらゆる材料を効率よく切断できる工具です。
電動ノコギリや丸ノコと比べると小型かつ軽量に特化した工具なので、電動ノコギリに抵抗がある方でも手軽に使用できます。
今回は、そんなレシプロソーの特徴や使い方、購入する際に知っておくべきポイントなどについて紹介していきます。
ただし、結論だけ先に書いておくと、レシプロソーを導入するならマキタの「JR188D」がオススメです。
そもそも「レシプロソー」とは?
レシプロソーとは、切断作業に使われる電動ノコギリの一種です。
電動ノコギリといわれると、丸ノコやサンダーのような重量感のある工具をイメージしがちかもしれません。
しかし、レシプロソーは手のこぎりのようなコンパクトサイズとなっており、建設現場だけでなくDIYや庭木の剪定にも活用できるよう設計されています。
ちなみにメーカーによっては、「セーバーソー」と表記しているところもありますが、レシプロソーと同様ですのでどちらでも構いません。
レシプロソーは他の切断工具とどう違う?
電動ノコギリといえば下記ですが、簡単にいえば全て「電動ノコギリ」という種類の工具に分類されます。
- 丸ノコ
- ジグソー
- レシプロソー
それぞれ機能の違いについては、下表または下の動画を参考にしてください。
工具名 | 用途 | 使用メリット | 使用デメリット |
---|---|---|---|
丸ノコ | チップソーと呼ばれる円盤状の刃を回転させて 材料を直線的に切断する工具 | 手ノコギリよりも圧倒的に作業スピードが上がる。 チップソーを替えればどんなものもキレイな直線に切ることができる | 用途を間違えると「キックバック」という現象が起こり、 体に刃が跳ね返ってくる危険性がある |
ジグソー | 付属の細長い刃を上下に動かして 素材を切断する工具 | 直線だけでなく曲線にも材料を切断することができる | 切断スピードが丸ノコよりも遅いので、 生産性を上げるのには向いていない |
レシプロソー | 小型かつ軽量に優れているので電動ノコギリを 初めて使用する方でも扱いやすい工具 | 小型かつ軽量のものが多いので省スペースや 庭木の剪定といった作業にも向いている | 大型の材料を切断する際には作業効率が下がる |
レシプロソーの使い方
レシプロソーの使い方は下記の通りです。
- 切断対象をレシプロソーに付属しているクランプで固定する
- 本体を両手でしっかりと持つ
- レシプロソーのピボットシューを切断対象に押し当てる
- ロックボタンを解除し、トリガーを引く
- スイッチを入れたままレシプロソーを手で前後左右に動かす
レシプロソーは、丸ノコやジグソーに比べて小型かつ軽量に設計されていますが、電動ノコギリであることに変わりありません。
そのため、トリガーを引いた時点で刃が動き出すことをしっかり気を付けて対象のものを安全に切っていくようにしましょう。
【注意点】レシプロソーの選び方【4点】
ここでは、レシプロソーを購入する際に知っておくべきポイントを下記の4点を中心にご紹介していきます。
- シーンに合わせて動力源を選ぶ
- 最大切断能力を確認する
- 防塵や防水性能がある
- 振動抑制機能がついている
シーンに合わせて動力源を選ぶ
レシプロソーの動力源には2つのタイプがあり、バッテリーを充電して使用するコードレスタイプと、コンセントから電力を供給して使用するコード付きタイプがあります。
コードレス式だと、以前までは作業時間中にバッテリーが切れてしまうといった問題点もありました。しかし、現在販売されているコードレスタイプのレシプロソーは長時間使用することができるほどバッテリー技術が向上しています。
コード付きは安定した電力を確保できるので、作業パフォーマンスの低下は少ないですが、電力を確保できない場所では使用できません。
電力が確保できない場所での作業が多い場合は、コードレス式のものを選ぶとよいでしょう。
小回りも効くコードレス式がオススメです
最大切断能力を確認する
レシプロソーを販売しているサイトや概要を見ると、「切断能力」と書かれた部分が表記されています。
レシプロソーにはそれぞれ、切断することができるもの・範囲(切断能力)が定められており、切断材料が表記されている規定の範囲内かどうかを確認する必要があります。
レシプロソーの切断能力は小さいもので30mm、大きいもので200mm以上のものまで幅広く販売されています。
ラインナップが豊富なのは130mm〜150mmのものですが、闇雲に大きいものを購入するよりも、使用シーンでよく切断している材料に合わせて選ぶとよいでしょう。
防塵・防水性能がある
現場で使用していると少なからず、粉塵や雨水にさらされてしまいます。
粉塵や雨水が工具に多く付着すると、工具が故障することもあります。
大事な工具を粉塵や雨水から守るためにも防塵・防水性能があるものを選ぶようにしましょう。
マキタやHiKOKIは耐久性能が高いのでオススメです
振動抑制機能がついている
切断工具による振動は手や腕に疲労が蓄積されるだけでなく、末梢神経障害を起こす恐れがあります。
そこで、各メーカーでは振動を少しでも抑制するための「低振動機能」「振動抑制機能」などを続々と導入しています。
作業パフォーマンスを少しでも維持するためにも、振動抑制機能がついたものを選ぶようにしましょう。
おすすめのレシプロソー4選
ここまで、レシプロソーの特徴や購入する際のポイントについて紹介していきましたが、実際におすすめのレシプロソーを4つ紹介していきます。
今回紹介するレシプロソーは、人気が高い18Vの充電式レシプロソーシリーズなので、購入する際の参考にしてください。
マキタ 18v充電式ワンハンドレシプロソー JR188D
切断能力:パイプ:外径130mm、木材:厚さ255mm
リョービ 充電式小型レシプロソー DRJ11XR
切断能力:塩ビパイプ 120mm、木材 55mm、軟鋼材 3.5mm
ハイコーキ 18vコードレスセーバソー CR18DA
切断能力:軟鋼パイプ外径50mm、木材厚さ50mm、軟鋼版厚さ12mm
アイリスオーヤマ 充電式レシプロソー JRS20
切断能力:木材(厚さ):約55mm、軟鉄パイプ:約Φ32mm(板厚1mm)、軟鋼材(厚さ):約2.5mm