【注意】お風呂の介護リフォームで気を付けるべきこと5選!

【注意】お風呂の介護リフォームで気を付けるべきこと5選! 工具ブログ

愛する家族を自宅にて介護する際、その中でも最も厄介なのは、おそらく入浴に関わる介護です。

これら入浴に関わる介護には想像以上の負担を要するとともに、その負担の大きさは、ひとえに「お風呂」の機能・性能に依存するといっても過言ではないいでしょう。

自宅のお風呂を介護用に適切にリフォームすることにより、入浴時の介護に要する負担が圧倒的に減り、介護される者と介護される者の両者が幸せを得ることができるようになります。

では、お風呂を介護用にリフォームするにはどのようなことに気をつければよいうのでしょうか。

気をつけるべき点は多々あるのですが、今回はその中でも特に重要度の高いものを5つ厳選して解説していきます。

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お風呂の介護リフォームで気をつけるべきこと5選!

気をつけるべきこと①補助金制度の活用

浴室のリフォームにはそれ相応の費用が、どうしても必要となってきてしまいます。

こうした場合は、介護保険を活用して補助金を得ることで、家計への負担を最小限にしつつリフォームを行うことができます。

介護保険の助成制度や受けられる補助金についてはケースバイケースで異なるので、事前に最寄りの市役所等と相談した上で、リフォームの形態を決定するのがいいでしょう。

気をつけるべきこと②滑り留め

被介護者は足元がおぼつかない場合が往々にしてよくあり、そのため、水滴・石鹸などの影響で摩擦の効かなくなった浴室では、転倒のリスクがあります。

介護用に設計されていない浴室の場合は、床が凹凸のない材質で作られていることが多く、転倒のリスクをさらに大きくしてしまいます。

したがって、浴室の床を滑りにくくするために、床一面を摩擦の大きい素材をあしらうなどの工夫が必要になります。

気をつけるべきこと③温度急変の防止

入浴中、被介護者は温度の急激な変化により、いわゆる「ショック状態」になることが多々あります。

最悪の場合は、病院送りになってしまうこともあるので、この温度急変に気を使ったリフォームが肝要です。

入浴の中で、温度の急変が起こりやすいのが、「浴室に入った瞬間」と「浴室のお湯を出した瞬間」の2つです。

「浴室に入った瞬間」とは、暖かい部屋からやってきた被介護者が服を脱いで寒い浴室に入った時に、温度差で血圧が上昇してしまうことです。

このようなことは特に冬場に起こりやすく、そのため、浴室に「浴室内暖房機」を設置して浴室内の気温をあげておくことが求められます。

ちなみに、浴室用暖房機には「日立 浴室暖房乾燥機(天井用)HGK-1250ST」などがあります。

浴室関連商品
引用元:https://kadenfan.hitachi.co.jp/bathroom/index.html

上の製品は風呂場にある換気扇の代わりに取り付ける暖房器具であり、乾燥機能も搭載されているため風呂場で衣服を干すことも可能です。

バスルームの展示などで体験する事も可能なので気になる方はお近くのショールームへ行ってみてください。

このような対策を施した上で、さらに前もってシャワーからお湯を出しておくなどの処置を講ずれば、浴室の気温をより効果的に上昇させることができます。

「浴室のお湯を出した瞬間」とは、被介護者がお風呂に浸かった状態でお湯を継ぎ足そうとした際に、お湯の蛇口を捻っても最初は水しか出てこないため、冷水が被介護者に直撃してしまうリスクのことです。

このようなことを防ぐためにも、蛇口をレバー式のものやサーモスタット対応のものに取り替えることが効果的です。

気をつけるべきこと④浴室内外の連絡

浴室内外の連絡手段をきちんと設けることは、非常に効果的です。

一例としては、「浴室発信機」を浴槽近傍に取り付けることなどが挙げられます。

こうすることで、多少なりとも、被介護者ひとりでの入浴が可能になります。

このことはなにも、介護者の負担の低減のみが得られるわけではありません。

被介護者にとっても同様にプラスに働くのです。

入浴する際は一番無防備な状態ですので、他人が見ている前での入浴では、被介護者はどうしても「入浴によるリラックス効果」は限定的になってしまいがちです。

よって、このような介護リフォーム処置を講ずることで、被介護者がよりリラックスしてお風呂を楽しむことができるようになります。

この「浴室発信機」に関しては、比較的手頃な値段での購入・取り付けができますので、費用対効果としても申し分がござません。

気をつけるべきこと⑤浴槽の高さ

お風呂場の介護リフォームの中でも特に気をつけるべきことは浴槽の高さです。

浴槽の高さが高いとどうしても入浴時に足を上げる必要があり、被介護者にとって大きな負担になります。

一般的に日本の浴槽は高さが50cm前後であり、足腰が弱い人にとっては50cmの高さを乗り越えるのは難しいです。

そのため、出来るだけ浴槽の高さが低いタイプのお風呂を選択することがオススメです。

例えばパナソニックのスマイル浴槽は下画像のように通常の浴槽より高さを下げてあり、被介護者でも入浴しやすいように設計されています。

引用元:https://sumai.panasonic.jp/bathroom/feature/detail.php?id=smile

気をつけるべきこと⑥手すりを設置する

お風呂場の介護リフォームをする時に手すりを設置することは非常に大切です。

バスルームはショールームなどで展示されている状態で完成だと勘違いされがちですが、実はお客さんの要望に合わせて柔軟にカスタマイズすることが出来ます。

そのため、展示されているバスルームへ実際に入り、どの部分へ手すりを付けたら効果的か確認しておくことをオススメします。

また、手すりの付けた方も横や縦、斜めなどもあるため、リフォーム時に業者へ要望を伝えてみてください。

まとめ

介護者と被介護者の双方の負担を軽減すべく、自宅のお風呂を介護用に適切にリフォームすることをおすすめします。

今回紹介した5つの事項に注意することによって、適切なリフォームができますので、ぜひ実践してみて下さい。

また、下の記事では畳とフローリングのメリット&デメリットについて解説しているため参考にしてみてください。
【参考】住むならどっち?タイプ別「フローリング」と「畳」のメリット・デメリットを解説

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