現役の大工である私たちが、18vと40vどちらのマキタ工具がオススメか解説していきます。
これからマキタの工具を揃えていきたい人は参考にしてみてください。
結論:初心者であれば18V工具がオススメ
結論から言うと、これからDIYやタイヤ交換をしたいと考えている程度であれば、マキタの18V工具がオススメです。
一方で、DIYを極めていきたい場合や新しい製品が好きな場合はマキタの40V製品がオススメです。
では、詳細な理由や各電圧の特徴について解説していきます。
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18Vバッテリーの特徴
マキタの18Vバッテリーは現在最も多くのマキタ製品に使われており、現役のプロ職人が使用している製品も多いです。
マキタの18Vバッテリーは下表のように6種類あり、Ahが大きければ大きいほどバッテリーの容量が大きいです。
仮に3.0[Ah]のバッテリ容量を30分間連続で使用できる場合、6.0[Ah]であれば1時間連続で使用できることになります。
ただし、バッテリの容量が大きいほど、バッテリの重量は大きくなるので注意が必要です。
とはいえ、プロの職人は毎日6.0[Ah]のバッテリーを使用しているため、重量はあまり気にしなくても良いと思います。
40Vバッテリーの特徴
マキタの40Vバッテリーは、これからマキタの主流製品となる40V工具に使われるバッテリーです。
40V製品は18V製品よりも電圧が高い分、単純に性能や馬力が高いことが特徴的です。
マキタの40Vバッテリーは下表のように3種類あり、18Vと同様にAhが大きければ大きいほどバッテリーの容量が大きいです。
18Vバッテリーでもバッテリ容量が大きくなると重量が大きくなりますが、40Vバッテリーの場合はさらにバッテリ容量が大きくなると18Vバッテリー以上に重くなります。
そのため、インパクトドライバーや丸鋸に容量が大きいバッテリーを取り付けると、腕への負担が大きいです。
また、私たちの経験上、40Vバッテリーの2.5[Ah]は18Vバッテリーの4.0[Ah]と同等のバッテリ容量を持っています。
したがって、18Vバッテリーよりもバッテリ容量が小さいことを気にする必要は無いです。
18V工具のメリットとデメリット
ここからはマキタの18V工具に関するメリットとデメリットを解説していきます。
18V工具のメリット
マキタの18V製品に関するメリットは下記の通りです。
- 何年も前から発売されており、356種類の製品がある(2022年7月時点)
- 現役の職人も使用する工具ばかりなので性能は十分すぎる
- 他社からも18V工具用の互換製品が出ている(HG-DC1090BTなど)
- 40V製品よりも価格が安く、Amazonやホームセンターでも入手もしやすい
18V製品は40V製品よりも前から販売しているため、職人が使用する工具としても十分なラインナップがあります。
そのため、これからDIYやタイヤ交換を始めてみたい初心者には十分すぎるラインナップです。
また、18V工具はどうしても全体的なパワーだと40V工具に負けてしまいますが、そもそも18V工具の時点で既に十分すぎるパワーがあります。
したがって、18V工具を購入してもパワー不足で悩むことは少ないと思います。
18V製品のデメリット
マキタの18V製品に関するデメリットは下記の通りです。
- 40V製品よりも性能やパワーで劣っている
- 40V製品でしか発売されない工具が出てくる可能性がある
今後、マキタ社が40V工具へ力を入れていくと、新しい18V工具は自然と減っていくため、大きなデメリットとなります。
ただし、あと5年くらいはマキタも18V工具を今のペースで出し続けるのでは無いかと、私たちは予想しています。
18V製品はこんな人にオススメ
あと5年くらいは今のペースで18V工具が販売される思うため、今からDIYやタイヤ交換用に工具を揃えたいと考えている人には18V工具がオススメです。
既に18V工具であればインパクトドライバーやマルノコ、バルカン、クリーナーなどの幅広い工具があり、在庫も十分あるので入手も簡単です。
しかも、基本的に18V工具はAmazonや楽天だと定価よりも安く売られているので、ラインナップだけでなく、価格面からもオススメです。
インパクトドライバの場合、定価は24,400円だけど、Amazonでは16,280円
40V工具のメリットとデメリット
ここからは40V製品に関するメリットとデメリットを解説していきます。
40V工具のメリット
マキタの40V工具に関するメリットは下記の通りです。
- 18V工具に比べるとパワーが上であり、作業効率が良い
- 18Vでは発売されない工具も40Vでは発売されている
- 2022年時点で140種類の工具があり、最低限のラインナップはある
- 40V工具を持っている人は少ないので、ビックリされる
- これから新工具がどんどん増えていく
現在、40V工具のラインナップは18Vに劣りますが、それでも職人に必要な工具は一通り揃っており、40V工具で統一することも可能です。
また、パワーや性能は18Vよりも40V工具が上であるため、長時間や毎日使用する場合は作業効率で大きな差が生まれます。
例えば私たちは過去の記事で18Vと40Vのインパクトドライバーで金属への穴あけ作業を比較しており、18Vの場合は約7秒、40Vの場合は約5秒かかりました。
短時間の使用であれば数秒の差なんて気になりませんが、毎日長時間使用する場合は数秒の差も無視できないようになります。
40V工具のデメリット
マキタの40V工具に関するデメリットは下記の通りです。
- 18V製品よりもラインナップが乏しく、価格も少し高い
- バッテリーの容量が大きいと、重たいので作業しづらい
ラインナップと価格についてはまだ発売されたばかりなので、私たちは仕方ないと思っています。
しかし、バッテリーが重たいことは大きすぎるデメリットです。
「TD002G」などに付属する2.5[Ah]は18Vバッテリーと変わらない重さですが、5.0[Ah]のバッテリーは手で持つタイプの工具で使用する場合は重すぎます。
そのため、5.0[Ah]のバッテリーはクリーナーや保冷温庫などの人間が手で持たない工具へしか使えないです。
40V工具はこんな人にオススメ
40V工具は現段階だとラインナップが少なく、価格も18Vよりも高いため、数年かけて工具を揃えたい人にオススメです。
例えば現時点で「インパクトドライバーしかいらない」と考えている場合は、他の製品を買う必要がないため、単純に性能が高い40Vインパクトドライバーのみを購入すると作業で役立ちます。
また、作業効率も含めてDIYを極めたい場合やとにかく新しいモノが好きな場合も40V工具がオススメです。
まとめ:マキタの18Vと40Vについて
ということで、マキタの18Vと40Vについては下記の通りでした。
- 18V:今から工具を揃えたい人にオススメ
- 40V:すぐに工具を揃えなくても良い人にオススメ
用途や目的に合わせて18Vと40Vどちらの製品を揃えるか検討してみてください。
また、「MYOHORP」では他にも工具に関する記事を執筆しているので、よろしければ読んでみてください。